肩こりと思ったら実は・・・突然の首の痛みには注意

今日はちょっと怖い話

こんにちは。勝田台駅前整骨院です。

「急に首や肩のあたりが強く痛む」

「いつもの肩こりとは、何か違う気がする」

そんなとき、単なる肩こりだと思って様子を見てしまうことがあります。

肩や首の痛みの多くは、筋肉の緊張や姿勢、身体の使い方などによるものです。

一方で、突然の首や後頭部の強い痛みが、脳の血管に関係する病気のサインとして現れることがあります。

その一つが椎骨動脈解離です。

椎骨動脈解離は、首の中を通る椎骨動脈の血管壁に裂け目が生じる病気です。血管の状態によっては血流が障害され、脳梗塞につながることがあります。

ややこしいですけど名前が違うのでお分かりかと思います。同じ首、肩、頭痛を伴うとはいえ「椎骨動脈解離」と「脳梗塞」は同じ病気ではないのでよく見極めることも重要です。

椎骨動脈解離は脳梗塞を引き起こす原因の一つになり得る血管の病気であり、首や後頭部の痛みが先に現れ、その後にめまい、ふらつき、しびれ、言葉の異常などの脳の症状が出ることがあります。

そのため、単に「脳梗塞の前兆として肩こりが起こる」と考えるのではなく、「突然の首・後頭部の痛みと、脳の症状が組み合わさっていないか」を確認することが重要です。

今回は、一般的な肩こりと注意が必要な首・後頭部の痛みの違い、椎骨動脈解離と脳梗塞の関係、そして緊急時にどのように対応すればよいのかを分かりやすく解説します。

 

 

■ まず知っておきたい「脳梗塞」と「椎骨動脈解離」の違い

この2つは、似たように語られることがありますが、意味が違います。

脳梗塞は、脳の血管が詰まるなどして、脳の一部に十分な血液が届かなくなり、脳組織が障害される病気です。

一方、椎骨動脈解離は、首から脳へ血液を送る椎骨動脈の血管壁に裂け目が生じる病気です。

椎骨動脈解離によって血管が狭くなったり、血栓ができたりすると、脳への血流が障害され、脳梗塞につながる場合があります。

つまり、

椎骨動脈解離 → 血管の異常 → 脳の血流障害 → 脳梗塞

という関係になることがある、ということです。

ただし、椎骨動脈解離があれば必ず脳梗塞になるわけではありません。また、首や後頭部が痛いからといって椎骨動脈解離というわけでもありません。

首の痛みは非常に一般的な症状だからこそ、「いつもの痛みとは明らかに違う」「突然始まった」という変化に注意することが大切です。

■ 「いつもの肩こり」とは違う?注意したい首・後頭部の痛み

一般的な肩こりは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、同じ姿勢、筋肉への負担などによって徐々に重だるくなることが多い症状です。

一方、椎骨動脈解離では、突然始まる片側の首や後頭部の痛みがみられることがあります。

研究では、椎骨動脈解離の患者さんに頭痛や首の痛みがみられることが報告されています。ただし、痛みの特徴には個人差があり、痛みだけから椎骨動脈解離を判断することはできません。

特に注意したいのは、次のような場合です。

  • 突然、今まで経験したことのない首・後頭部の痛みが出た
  • 片側の首から後頭部に強い痛みが続いている
  • 首の痛みと同時、またはその後にめまいやふらつきが出てきた
  • 手足にしびれや力の入りにくさが出てきた
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 物が二重に見える、視野がおかしい
  • まっすぐ立ったり歩いたりすることが難しい

これらがある場合は、「肩こりだから」と自己判断せず、脳卒中などを含めた緊急性のある病気を考える必要があります。

■ 脳梗塞で注意したい「FAST」

脳卒中を疑う症状を覚える方法として、世界的に知られているのがFASTです。

F=Face 顔

「ニッ」と笑ってもらったときに、顔の片側が下がっていないか確認します。

A=Arm 腕

両腕を前に伸ばしたとき、片方の腕だけが下がってしまわないか確認します。

S=Speech 言葉

ろれつが回らない、言葉が出てこない、相手の言葉を理解しにくいなどの異常がないか確認します。

T=Time 時間

F・A・Sのいずれかに当てはまる場合は、時間を確認して、すぐに119番通報してください。

日本脳卒中協会も、突然の片側の麻痺・しびれ、言語障害、歩行障害、視覚障害、経験したことのない激しい頭痛などを脳卒中の主な症状として挙げ、疑われる場合は救急車を呼ぶよう案内しています。

■ FAST以外にも注意したい症状

脳卒中は、必ずしも「顔の麻痺」や「ろれつが回らない」といった症状だけで始まるわけではありません。

特に椎骨動脈が関係する脳梗塞では、脳の後方を流れる血管が障害されるため、めまい、ふらつき、協調運動の障害、物が二重に見えるなどの症状が現れることがあります。

例えば、

  • 突然、強いめまいが出た
  • まっすぐ歩けなくなった
  • 身体が片側に傾いてしまう
  • 物が二重に見える
  • 飲み込みにくい、ろれつが回らない
  • 手足に急なしびれや脱力が出た

このような症状が突然現れた場合も、脳卒中を疑って早急に医療機関へつなげる必要があります。

■ 症状が消えたから大丈夫、とは限りません

「さっきまで手が動かしにくかったけれど、今は普通に戻った」という場合も、安心してはいけません。

脳梗塞と似た神経症状が一時的に現れ、その後に消える一過性脳虚血発作(TIA)という状態があります。

TIAでは症状が改善してしまうことがありますが、その後の脳梗塞につながるリスクがあるため、症状が消えた場合でも早期の専門医療機関への受診が重要です。厚生労働省も、TIAを疑った場合には速やかな治療開始につなげることが重要としています。

「もう治ったから大丈夫」と自己判断せず、症状が出た時刻と内容をできるだけ正確に伝えてください。

■ 突然の首・後頭部痛があるときの正しい対処法

1.神経症状がある場合は119番

突然の首・後頭部痛に加えて、

  • 片側の手足や顔がしびれる
  • 力が入らない
  • ろれつが回らない
  • 言葉が出ない
  • 突然歩けなくなった
  • 物が二重に見える
  • 強いめまいやふらつきが出た

などの症状がある場合は、自分で様子を見ず、119番通報してください。

脳卒中は診断や治療までの時間が重要です。厚生労働省も、脳卒中が疑われる症状が出現した場合には、診断や治療開始を遅らせないよう速やかに救急隊を要請することが重要としています。

実際に、当院でも「これは・・・」と思って施術をせずに救急車を呼んだ経験があります。

2.痛みだけでも「突然・強い・いつもと違う」場合は注意

神経症状がないからといって、すべてのケースで緊急疾患を否定できるわけではありません。

椎骨動脈解離では、脳の症状が出る前に首や後頭部の痛みだけが現れる場合があります。

実際に、椎骨動脈解離が首や後頭部の痛みだけで発症した症例も報告されています。

そのため、突然発症した強い首・後頭部痛、特に今まで経験したことのない痛みが続く場合は、自己判断で肩こりとして扱わず、医療機関への相談を優先してください。

■ 「とりあえず揉んで様子を見る」は避けましょう

普段の肩こりであれば、ストレッチや温めることなどが役立つ場合もあります。

しかし、突然発症した強い首・後頭部痛については、原因が分からない段階で「肩こりだろう」と決めつけて、強いマッサージや首を大きく動かすような施術を行うことはおすすめできません。

椎骨動脈解離では首の痛みが初期症状となる場合があるため、まずは必要な検査によって原因を確認することが大切です。診断にはCT血管撮影やMRI・MRAなどの血管画像検査が用いられることがあります。

特に神経症状を伴っている場合は、整骨院や整体で様子を見るのではなく、救急対応可能な医療機関を優先してください。

■ 整骨院を利用するのはどんなとき?

もちろん、首や肩の痛みのすべてが脳や血管の病気というわけではありません。

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、同じ姿勢、筋肉への負担などによる一般的な肩こりも多くあります。

当院では、こうした筋肉や関節、姿勢、身体の使い方などが関係する首・肩の不調について、お身体の状態を確認しながら施術を行っています。

ただし、整骨院で対応する前に医療機関での確認が必要と考えられる症状もあります。

例えば、

  • 突然発症した強い首・後頭部痛
  • 手足の麻痺やしびれ
  • 言葉が出にくい、ろれつが回らない
  • 急な視覚異常
  • 突然の強いめまいや歩行障害
  • 意識がおかしい

このような症状がある場合は、まず医療機関への受診を優先してください。

■ 勝田台駅前整骨院からのお願い

肩こりは身近な症状だからこそ、「いつものこと」と考えてしまいがちです。

しかし、突然の首・後頭部痛に神経症状が加わった場合は、肩こりとして扱わないことが重要です。

当院でも、施術が適切ではないと考えられる症状が疑われる場合には、医療機関への受診を優先してご案内します。

整骨院と医療機関は、どちらか一方だけを利用するものではありません。

まず緊急性のある病気がないかを医療機関で確認し、そのうえで筋肉や関節、姿勢、身体の使い方などが関係する不調について整骨院で相談する。

このように、症状に応じて適切に使い分けることが大切です。

■ まとめ 「いつもの肩こり」と違うなら無理をしない

首や肩の痛みの多くは、筋肉の緊張や姿勢などによる一般的な肩こりです。

一方で、突然の強い首・後頭部痛は、まれに椎骨動脈解離などの血管の病気でみられることがあります。

そして椎骨動脈解離によって脳への血流が障害されると、脳梗塞につながる場合があります。

大切なのは、

「肩こり=脳梗塞」と考えることではありません。

むしろ、

「突然の首・後頭部痛」
+
「しびれ・麻痺・言語障害・めまい・歩行障害・視覚異常など」

という組み合わせがないかを確認することです。

脳卒中が疑われる症状が突然現れた場合は、迷わず119番通報してください。

また、症状が一度消えた場合でも、TIAなどの可能性があるため、早めに医療機関へ相談することが重要です。

「いつもの肩こりとは明らかに違う」

そう感じたときこそ、無理に揉んだり我慢したりせず、まず安全を優先しましょう。

勝田台駅前整骨院

千葉県八千代市勝田台1-18-13

※突然の強い首・後頭部痛に加えて、麻痺、しびれ、ろれつが回らない、歩けない、視覚異常、意識障害などがある場合は、整骨院での施術を受ける前に119番通報し、救急医療機関への受診を優先してください。

 

 

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