こんにちは!勝田台駅前整骨院です。
「部活で子どもが足首をひねった。とりあえず冷やして安静にさせなきゃ」
ケガをしたときの応急処置といえば、長年「RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)」が広く知られてきました。
しかし現在は、単純に「安静にして冷やす」だけではなく、ケガの直後から回復期までを考え、状態に合わせて少しずつ身体を動かしていくことの重要性も注目されています。
その考え方の一つとして、2019年にスポーツ医学の分野で提唱されたのが「PEACE & LOVE(ピース・アンド・ラブ)」です。
PEACE & LOVEでは、ケガ直後の保護から、その後の負荷・運動までを一つの流れとして考えます。
今回は、この考え方を一般の方にも分かりやすく整理し、現在の研究で分かっていることも含めて解説します。
■ なぜ「RICE」の考え方が見直されているのか?
RICE処置は長年親しまれてきましたが、足関節捻挫などの研究において、RICE処置(特に単独での過度な安静や冷却)だけで十分な治癒効果が得られるかについては議論が行われています。
近年では、以下のような点が指摘されるようになりました。
- 長時間の完全安静: 痛みの強い時期を過ぎても過度に安静を続けすぎると、筋力の低下や関節の動かしにくさにつながり、復帰までの時間が長くなってしまうことがあります。
- 過度な冷却(アイシング): 冷却は一時的に痛みを和らげる効果が期待できる一方、冷やしすぎると、炎症や血流などの回復過程に影響する可能性が指摘されています(※ヒトにおける組織修復への影響については現在も研究・議論が続いています)。
「RICEが完全に間違いだった」というわけではなく、「安静や冷却だけで終わらせず、状態に合わせて段階的に動かしていくこと(復帰までを見通すこと)が大切」という考え方へと変化してきているのです。
■ ケガ直後(数日間)の対応:PEACE(平和)
ケガをした直後から数日間は、患部の悪化を防ぎ、過剰な負荷を避ける対応を行います。
- P(Protect:保護):
ケガ直後の数日は、負担の大きい動作を避けて患部を保護します。ただし、完全安静ではなく、症状に合わせて無理のない範囲で日常動作を行います。 - E(Elevate:挙上):
患部を心臓より高い位置に保ち、過度な腫れ(むくみ)を防ぎます。 - A(Avoid Anti-inflammatories:抗炎症薬を避ける):
PEACE & LOVEでは、組織修復に関わる自然な炎症反応を過度に抑えないという考え方から、抗炎症薬の使用について慎重な立場を取っています。また、アイシングについても痛みを和らげる目的はある一方、組織修復への影響については現在も研究が続いています。
※なお、これは「痛み止めを絶対に使ってはいけない」という意味ではありません。痛みの程度やケガの状態によって薬が必要になる場合もあるため、使用については医師や薬剤師に相談しましょう。 - C(Compress:圧迫):
包帯などで適度に圧迫し、過度な腫れをコントロールします。 - E(Educate:教育・理解):
「とにかく動かさず安静」という意識にとらわれず、状態に合わせて段階的に適切な負荷をかけていくことが大切であることを理解します。
■ 痛みが落ち着いてきたら(回復期):LOVE(愛)
激しい痛みや腫れが落ち着いた後は、患部に適切な刺激を与えて機能を回復させていきます。
- L(Load:負荷):
痛みや状態を確認しながら、段階的に体重や負荷をかけていきます。適切な負荷によって、組織の修復や機能回復を促していきます。 - O(Optimism:楽観主義):
「必ず悪化する」と考えすぎず、適切な回復の見通しを持つことも大切です。痛みに対する不安や恐怖が強すぎると、かえって回復の妨げになることがあります。 - V(Vascularization:血流促進):
痛みの出ない範囲で身体を動かし(有酸素運動など)、血流を高めて患部へ酸素や栄養を届けていきます。 - E(Exercise:エクササイズ):
スポーツや日常への復帰に向け、筋力や関節の柔軟性、バランス感覚を取り戻す運動を行います。
■ よくある質問(Q&A)
Q. ケガをした直後、まったく冷やしてはいけないのですか?
A. 痛みを一時的に和らげる目的で冷却を考慮することはあります。
アイシングには痛みを一時的に和らげる効果が期待できますが、長時間・繰り返し冷やし続けることが回復に有利とは限りません。冷却する場合も、痛みの軽減を目的として短時間にとどめるなど、状態に応じて考えることが大切です。
Q. いつから「LOVE(動かす段階)」に移ればいいですか?
A. 「〇日経ったら」という決まった日数ではなく、痛みや腫れ、動かしやすさなどを確認しながら、少しずつ活動量を戻していきます。
自己判断が難しい場合や、体重をかけると強い痛みがある場合は、無理に動かさず、まずは医療機関などで状態を確認してもらいましょう。
■ 整骨院でお手伝いできること
強い痛みや強い腫れ、変形、体重をかけられないといった症状がある場合は、まず医療機関(整形外科等)での画像検査・診断が必要です。
そのうえで整骨院では、回復期における「どれくらいの負荷(Load)から始めていくか」といった段階的なアプローチやケアのサポートを行います。
- 関節・筋肉の状態チェック: ケガをかばうことで生じた周囲の筋肉のこわばりや、関節の動きを確認します。
- 段階的なエクササイズ指導: お一人おひとりの回復状況に合わせ、安全なリハビリやストレッチ方法をご案内します。
- 復帰に向けた身体の使い方のサポート: ケガをかばうことで生じた身体の使い方や左右差などを確認し、スポーツ復帰後の再発予防につながる身体の使い方を一緒に考えます。
■ まとめ:勝田台駅前整骨院からのメッセージ
ケガの処置は、単に「冷やして安静にする」だけではありません。
適切に患部を保護し、その後は状態に合わせて少しずつ身体を動かし、日常生活やスポーツへの復帰を目指していくことも大切です。
痛みを恐れていつまでも動かさずにいたり、逆に無理をして悪化させたりしないよう、ご自身の状態に合わせて適切に対処していきましょう。
八千代市の勝田台駅前整骨院では、ケガからの復帰過程において、お一人おひとりの状態に合わせた施術や、ご自宅での適切なケア方法のアドバイスを行っています。
「そろそろ動かしてもいいのかな?」「復帰に向けたセルフケアを知りたい」など、回復期の身体の動かし方で気になることがあれば、お気軽に当院へご相談くださいね。
勝田台駅前整骨院
千葉県八千代市勝田台1-18-13 さくらマンション103
(※ケガのご相談や復帰に向けたリハビリなど、お気軽にお問い合わせください)
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